中盤までヒーローが直面する現実とそれぞれの心の内の葛藤なんかが変な綺麗事もなく書かれつつフーダニットのミステリーが進んでいくんですが、後半になると吹っ切れた?二人が話を引っ張りよくあるアメコミ映画に見えてきて、そこへの切り替えが私の中でうまくいかなかった感じ。
あの「その場で感じる正義に従う」二人が物語を動かしだしたからこの感想になったの
ですが、ただ素直に今を生きている二人がいたからこその対比でロールシャッハやコメディアンの哲学や正義が際立ち、ロールシャッハの最後のシーンが特に格好良く感じたのかしらん
それで最後に幸せになるのがあの二人はある意味監督の皮肉なのかもしれないなぁとはちょっとうがちすぎですかね
まぁヒーローだからこそ現実との折り合いのつけ方が難しく、信念や正義を持ち貫き続ける事はある意味狂気でしょうから、あの二人こそが普通の人間なのでしょう。
絵的にはロールシャッハの顔がロールシャッハテストの図形で視聴者に意味を考えさせるのが映画の雰囲気にぴったりなのと、服装がシンプルかつストイックかつで格好良かったです。
南極でコートとハットはだんでぃだなぁ