率直に言って、私には合わなかったですね・・・
あ、以降は多少のネタバレが含まれます。
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棺桶に入れて埋められた男の話で桶の中だけで物語が進むのですが、主人公が悪態しかつかないんですよ。
電話して助けてもらうしかないのに言われたことに従わないし、かといってスキルや発想で何かするわけでもないし。
一方的に助けてもらう立場なはずなのに、なにを持ってあんなに強気に出れるのか・・・
結局最後まで主人公は建設的な事を何もしなかったような気が。
こういう極限状態ものってみている人の突っ込みどころを無くす必要があったり、途中の何気ない行動や会話が脱出につなげるものだと思うんですが、そんなこともなかったように思うんですよね。
空気が薄いのにライターとか、携帯という電池に限りのある命綱で手当たり次第に電話しかも国際電話とか、何かあっても基本対策本部に報告しないとか、蛇の件は穴を利用すると思ったらただの場つなぎとか、電話番号等のメモにスポットを当てた意味とか・・・
まぁ何かしらの暗喩を私が読み取れていないだけの可能性もありますけどね。
この映画はアメリカに対しての皮肉を描いてるから観るところはそこじゃないんだ!というなら、個人的にはやっぱり合わないですね
それが隠し味ならいいんですが、そのためにだけなのはなぁ
カタルシスもないのですっきり感もないですし・・・
まぁ映画評論家とか、読み取れる人には面白いのかもしれませんね
後は、主人公を許容できつつ、あくまで圧迫感と切迫感を感じるサスペンスとして見るならいいのかなぁ