徒然なるままに

Twitterのモーメント代わりにこちらでまとめてみようかと。 一応、いろんなものの感想を突っ込んでいく予定です。

魔法と魔術

運転中につらつら考えてみたものを文書に起こしてみます。

いろんな物から影響を受けたつぎはぎですが、たぶん型月や魔法使いの嫁の影響が強いのかなぁ

 

1.概要

一言でいえば、技術によって結果を出すのが魔術、精霊との契約・対話によって結果を出す魔法になります。

 

魔術は「こうすればこうなる」という法則が明確に存在するので、その法則にしたがって術式の構築や詠唱を行うことで結果を出す仕組みです。

ですので、手順を知り、それを行う力と技術さえあればだれでも行使できます。

例えるなら、PCのソフトウェア開発とその使用のようなイメージですね。

結果を得るためのアルゴリズムを考えてプログラミング(術式の構築)を行い、構築したソフトウェア(術式)を実行する事で結果を出すという流れです。

プログラミングは知識と技術が必要ですが、ソフトウェアは使い方さえわかれば中身を知らずとも使用できます。

※高速詠唱や詠唱破棄はハードスペックによるソフトウェアの高速稼働や、アルゴリズムの記述能力と考えるとわかりやすいです

 

一方、魔法は精霊などの上位存在から力を借りる形で結果を得ます。

対話でき力を借りることができれば結果を得られますが、力を借りられるかは術者と精霊の相性、契約の有無、土地などに依存します。

こちらを例えるのであれば、有能な人物に作業を依頼するイメージでしょうか。

有能な人がいるのか、頼めるのか、という条件はありますが、それがクリアできれば簡単かつあいまいな内容でも最大の結果を得ることができるかもしれません。

逆にやりすぎてしまう可能性もありますが…

 

 

2.魔法と魔術は別物なのか

魔法と魔術は別物かというと、根の部分は同じと考えられています。

魔法使いは「魔術は精霊の力を引き出すための法則を使用した技術」と考え、魔術士は「魔法は法則に人格を見出し利用しているに過ぎない」と考えている事からも、どちらも大元の力は共通だと理解している事がうかがえます。

 

 

3.それぞれのメリット・デメリット

魔術のメリットは、誰でも使える事です。

技術に過ぎないので、難しくとも使い方さえ理解できれば状況や本人の資質にあまり左右されずに使用できます。

また、使用者が多い事から術式の洗練と発展が頻繁に行われ、参考となる文献も多く存在するのも大きなメリットといえるかもしれません。

デメリットとしては、法則を越えた結果が出せない所になります。

加えた力によって効力が変化する場合も法則にしたがった形でしか変化し得ないため、同じ術式であれば加えられる力が多い方が勝利します。

加えて、普及し法則が知られている以上、互いの手の内がある程度把握されてしまいます。

 

一方、魔法のメリットは、結果得るために必要な工程が少なく、対価も少ない場合が多い事です。

依頼・命令ベースで発動するので術式や儀式が不要(もしくは簡易的な物)で済む場合が殆どです。

また、お願いというあいまいな形での発動なので、魔術と違い威力の上限が極めて高くなります。

その代わり、デメリットとして、使える人が極端に制限されます。

精霊と対話し気に入られないと力を借りることはできませんし、その対話も血筋や土地に起因するものも多く、明確な基準は存在しないと思われています。

そのためそれぞれの一族や土地での独自性が強く再現性もあまりありません。

加えて、コントロールも非常に困難です。

精霊の行動に対して具体的な制限を行えない場合が殆どなので、想定よりも過大/過小な結果になる場合も多々あります。

 

簡単にまとめると下記のようになります

  魔術 魔法
威力
コントロール
使用難易度 ×
普及度 ×

 

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3.発生と発展の歴史

はじめに、詳細は後述しますが、精霊は星の持つ力が土地を通して出現した物と考えられています。

そのため精霊の影響の強さは土地に依存することになり、精霊が力を持つ地域と持たない地域がまだらに存在しています。

 

精霊の影響力が少ない地域では、精霊を利用しない化学によって発展していく事になりました。

化学による発展は自然に打ち勝つ形で進んでいくため、土地に依存する精霊の影響力は発展に伴い減少を続け、いつのまにか古代の文献や一部の物好きにしか認知されない存在となりました。

※初歩的な魔法は存在していたらしいのですが、精霊の減少によりできる事が減っていき、発展方向性が異なる事から異端扱いされていたようです

 

精霊の影響力が多い地域では、土地の精霊の干渉もあり、精霊の力を借りる形での発展が続き、その過程で、精霊と効率よく意思疎通するための魔法が発生・発展していきました。

また、精霊との共存は自然との共存でもあるため、化学が発展した地域にいた精霊の力が、自然が残されたこちらの地域にに割り振られるようになり、より精霊との共存関係が強固になっていきました。

 

その後、互いの社会間で交流が発生し、精霊が少ない地域には魔法の存在が、精霊の多い地域には化学の存在が認識されました。

ただ、精霊が少ない地域では魔法の概念が伝わったとしても精霊の力を借りることが出来ないため、その地域で新たな魔法使いが生まれる事はありませんでした。

(精霊が多い地域で魔法を使えるようになったものは土地を離れても多少の力が融通できるようで、精霊が少ない地域でも多少の魔法は使用できるようでした)

しかし、魔法の力を諦めきれない集団が、まだ精霊がいたころの文献や民話を元に、精霊を介さずに力を引き出す体系だった学問を成立させました。

これが魔術の原型になります。

 

一方、精霊が多い地域には化学の知識が伝わりましたが、精霊との交信により今までの発展と相容れぬものだとの認識が出来ていたため、共存可能な範囲で緩やかに受け入れていく事になりました。

ただ、特別な修練もなく誰でも同じように便利さを享受できる化学に惹かれる人も多く、徐々に人口が減っていく事になります。

 

 

  • 交流に伴い戦闘は発生したが、理屈の外である魔法によって精霊の多い地域が圧倒した
  • ただ、精霊の活動範囲もあり魔法使い側の領土拡大は行われず、不可侵に近い形で終戦してる