徒然なるままに

Twitterのモーメント代わりにこちらでまとめてみようかと。 一応、いろんなものの感想を突っ込んでいく予定です。

キミの勇者(DS) 感想

ジャンルとしてはRPGですね。

フィールドはなく、大陸各地のダンジョンと街を行き来する感じのシンプルな作りになってます。

全体の流れとしては戦隊もの?のイメージで、基本一話で完結する物語をつなげて一つのストーリーにし、最後は大団円といった感じです。

 

はじめに思う事としては、レベル上げをなくそう(という意図が見える)所でしょうか。

体感ですが、雑魚戦での経験値が少なく、依頼や選択やボス戦での経験値取得が多めに調整されているようで、「無駄な時間は省けるようにしよう」という意図が伝わってきます。

初心者・時間が無い人でも、という配慮なんだろうなぁ

まぁそれであれば逃走確率を上げてほしかった気もしますが…

 

それに対して、成長システムがなかなかストックでしたね。

装備品によってLvUP時のステータス上昇にプラス・マイナスの補正がかけられるシステムなので特化したキャラが作りやすいですが、その代わり後戻りできないんですよ

まぁスキルは比較的自由に選択できるので特に意識しないままクリアできましたけど、このシステムが全体から浮いてる感はあったんだよなぁ

  

後は細かい所が丁寧に作られている印象でした。

町毎に違った(ほぼ意味のない)お土産用っぽいアイテムが売られてたり、宿屋で表示される食事メニューが町ごとに違ってたり、エピローグでも腹話術用のぬいぐるみのトムにまで設定を壊さないけど素敵なエピソードを追加してたり。

勇者日記もちゃんとティアが書いたように書かれていて雰囲気がいいんですよね。

これも連続した時間が取れなかったり毎日できない人が前のストーリーを思い出せるよいになのでしょうが、ちゃんとこういった「ゲーム内の理屈」に変換しているのはいいですよね。

 

難点としては、ダンジョンと街の往復なので単調になるところと、戦闘で工夫できる要素が少ないところですかね。

連携によるダメージ追加とかもありますが、運要素が強いしなぁ

まぁシンプルなRPGともいえますから、このゲームを売りたかった層(RPG初心者や、がっつりRPGをやる時間が無い人)には適切とも言えますかね。

あとは、分岐のため一周で必ずコンプリート出来ない一枚絵や時限要素が多数あるのが
人によっては耐えられないかもですが、まぁ昔ながらのゲームと思えばそこまででもないかと。

 

という事で。

なんというか、「不慣れ(多分予算も潤沢ではない?)なので作成する内容をしぼりつつ、それでもできる範囲では丁寧に作ろう」という意思が見えて非常に好印象でした。
ストーリーも、主人公が勇者ではなく「勇者の従者」なので、「王道をちょっと外した、だけど王道」という形でマンネリ感もなく、爽やかかつ気持ちいい感じで終われましたよ。

まさしくタイトル通りでした。

今にして思えばこの配役も伏線だったのかもなぁ

いい後味でした。

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